nasukentaのblog

719日に、ほぼ「平年並み」に梅雨明けしたものの、その後2日間程は57時間の日照となったが、21日来ずっと曇ったり小雨がぱらついたり。27日に発生し、半月以上うろついた「台風5号」が18日間も天候を崩し、その後も相変わらずイメージ 1の日々。お盆に入る前からほぼ毎夜雨が降り、ついに本日(14)は「大雨注意報」も出て終日降り暮すことに。
 
今年は“空梅雨”状態だったので、むしろ梅雨時の方が一瞬なりともギラギラと太陽が照りつけ半端なく蒸し暑かった。こんな中で、「汗と泥に塗れて」日々を過ごし、例によって「あれもこれも・・」の気ぜわしさの中で、麦を刈り取った後を耕し、生まれて初めての“蕎麦蒔き”。1kgの種が相当に余ってしまったので、あちらこちらを適当に掘り返しては蒔き終えるのに都合3日もかかる(秋採り野菜をイメージ 2蒔く予定のスぺースを残して、畑は満杯)。『新蕎麦を食べると75日長生きする』とか聞いたことがあるが、蕎麦は蒔いてからほぼ75日間で収穫できるらしい。『死刑執行に当たって“最後に何か望むことはないか”と聞くと「新蕎麦が食べたい」と言われた。そのためその死刑囚は75日間生き延びられたんだ』なんて話が記憶の奥の方から顔を出す。それを確信したのは播種して3日後には皆イメージ 3揃って芽を出し、スクスクと大きくなっている。日照に恵まれずにちょっとヒョロヒョロ気味ながら、「流石に蕎麦は・・・」と思った次第。
 
その後、最も時間を割いたのは「草取りと草刈り」。畑の何処を見ても雑草が蔓延り、陸稲のところの草散り(都合2日間)を終えホッとしても、振り返れば、つい1週間前に取った茄子やキュウリのところがまたまた草茫々と“鼬ごっこ”状態。草取りが間に合わず、ほぼ、半分くらいの畑、町道からのアプローチ、池周りや畑への通路、さらに花壇もと留まるところを知らない。毎日這いつくばるようにしながら草取りをしながら、「一段落したら展望台や小屋づくりを・・・・」などと気ばかりが先に走っていく。次々に目に付くところをシコシコ。時には余りの草茫々に呆れ果てて“畑の中”を草刈機でやっつけたりもした。折角草取りをしても半日をイメージ 4待たずに雨が降り、晴れ間は一瞬なので、取って運び出さなかったものはドンドン根を張り始める。それで、何とか畑の外に出そうとするものの、特にたっぷりと敷藁などしてあるところは、そのもどかしさ故、多少雨が降っていてもついつい放置してしまう。
 
「草取り」は実に地味で根気がいる作業なので、どうしても気が重くなって「取り掛かるまで」時間がかかることが多い。やっと取り掛かっても半ば“イヤイヤ”作業なので能率もさっぱり。「無心になることが肝心」と自らに言い聞かせるものの、「そう思っている間は埒が明かない」。「このままにしておくと野菜や穀物が“可愛そう”だ」とか「どうやれば草は生えにくくなるんだろうか」、まして「早く終えてしまおう」などと考えてもいけない。只管草を引き抜いたり刈り取ったりしていくイメージ 9ことに徹することが出来れば「あっという間」に終わり、これこそ“無心”なんだと後から思い至ることになる。こんな時は達成感というより「何とスッキリするんだろう」と爽やかな気分に包まれる。“雑念?を払って、そのことだけに集中できれば”こんな幸せな気分になれることはないのに・・。
 
汗と土と雑念に塗れながら、それでも8月も10日頃には、一時的ながらも一段落してくる。「さーて、懸案の展望台づくりだ」と勇んで取り掛かり始めると、な、何と「完成イメージか全く出来上がっていない」ことに気づき、半ばボー然と立ちすくむ。あーでもない、こーでもないと思いを巡らし、必死にイメージを作り上げようとするものの気ばかり焦ってしまう。そのうち、「雨が続いて足元不如意だからなー」となり、「ローバーポートの屋根が随分汚れてしまっている」「ベランダも水洗いしなくては・・」「コロ達のシャンプー・・」「そうそう、今の郵便受け(玄関ドアなどと一体となっているもの)だと大型の郵便物が入らず、度々“不在通知”のお世話になっているから、何とかしなくては」などと次々に思いつき(イメージ不足から逃れようとしているのかも・・)、気になって仕方がない状態に陥る。こうなるとまたまた「カーポート掃除と言っても屋根に乗れないのでどうするイメージ 5か。モップを使ってみようか、高圧洗浄機に頼るとしたらホースが短すぎるから高圧仕様の20mものを調達しなくては、イヤイヤ、デッキブラシ・・・で、それよりも屋根の真ん中付近には手が届かないんじゃないか」、などと逡巡すること頻り。
 
「とにかく直ぐ出来ることからやっつけよう」と思い至るまでに相当の時間を費やす。まずは最も身近なコロ達のシャンプーに取り掛かる。最近「シャンプー慣れ」してきたムサシ(8月1日で満1歳に・・。写真はその誕生祝の時、“マメスケ・マフラー”をして、ショートケーキを目の前にしている時のもの)は片足を上げて「お腹の方まで洗って!」と言わんばかり。もともと「大嫌い」なコロも「仕方ないなー」と諦め顔になっている。バスタオルで拭ってイメージ 6やるとスッキリしたような表情?を見せながら「何かくれー」とセガマレ?て、ついついお菓子など上げてしまう(夕飯が食べられなくなると分かっていながら・・)
 
「次は・・」と迷いながらも何となく「ポストもカッコいいのを見つけて買おうか」、「イヤイヤ、見っとも無くても自分で・・。板などの材料をどうする」とまたまた逡巡。グズグズしながら材料を物色し始めたものの、引っ張り出してきた端材がどうにも中途半端。半分諦めかけた時、ふと「リンゴなどの空き箱」を利用することにたどり着く。こうなると一心不乱。ものの30イメージ 7程で仕上がり、ペンキを塗りたくって乾燥へ。
 
翌日、相変わらずの曇り空。朝方まで雨が降っていたので「チャンス到来」とばかり高圧洗浄機で、コロ達の生活の場となっているベランダの水洗いを始める。暫くすると時折陽が射して、避難先でコロ達がゼ―ゼ―している。ほぼ2年間の汚れがなかなか落ちず、「簡単だー」と思っていたのに、結局午前中いっぱい掛かってしまう。次いで「高圧洗浄機を出したんだから・・」とカーポート屋根をやっつけようと決意。20mのホースを引っ張り出してみると、何とこれが高圧仕様だったので、これ幸いと作業開始。こちらも3年余の汚れで、しかも時折陽が射して益々落ち難くなる。どうにも時間ばかり掛かる上に、梯子の上から精いっぱい体を伸ばしても真ん中の1m四方くらいにはノズルもブラシも、それに新たに調達したモップも到底届かない。ここでも「出来る範囲で・・」とシコシコと続けること3時間。梯子を移動しながら頻繁イメージ 8workrest。それでも流石に腕が痛い。
 
“気になって仕方がないこと”が次々に片付いていくといよいよ翌日から「展望台づくり」かと思いきや、相変わらずイメージが固まらず仕舞い。ウロウロしているうちに「どうも切り株が邪魔になるから、取イメージ 10りあえず(思い切って)伐根しよう」と、またまた逃げ道を見出す。伐採して1年も経っていないものの伐根は極めて非効率ながら、「健太4号」で2m-程掘り下げていく。2日間でやっと3本。どうにも抜けそうもない根周り1.5m越えの3本は大きな穴の中に残したまま、降りしきる雨の中から撤退するハメに。雨でドロドロになってしまい、さらに足元不如意になって、またまた「先送り」となってしまった。それにしてもこの天気。「日照不足」の予感に気持ちが押しつぶされそうだ。

ポケットWiFiでのメールやWebの遅々とした「真空管PC」に付き合って早3年。原野の開墾などに追われる毎日の中で、「コロ達の散歩と朝食」、序に、我がイメージ 1(貧しい)朝食を済ませてから「せめてメールだけは・・・」と、気が急くのを抑えながら平均30分。時には結局開かないまま諦めることも。やっとメールをチェックして「いざ畑へ(開かず仕舞いの時は自棄糞気味に)」なんて言う毎日(冬の間は腰を据えてからかっていたが・・)
 
「あれもこれも」で頭の中がいっぱいだった今年のゴールデンウィークの頃、ふと目にした「工事代無料」の広告。事務手数料3000円程とこれまでの料金に毎月+1000円で毎朝のイライラが解消されるなら・・・と思い切って「ド〇モ光」を電話で申し込む。電話の度に「本人確認」とかで長々と時間を取られるばかりか、担当窓口の対イメージ 2応は如何にも「元役人」。最初の電話では「住まいの確認」と称して、Google mapで確認するとかで延々と我が家のありかを聞かれ、挙句の果てに「Googleで確認できないと工事は出来ませんから・・」。「あのね、実際にここで暮らしているだよ。何がGoogleだよ、兎に角もう一度調べ直して連絡を・・」と電話を切ったのは1時間以上も過ぎた時。
 
後日、「上司」と名乗る御仁から電話が来て、「えーと那須高原SAから出て、それからどう行くんですか?」とまたまた最初から説明を求められる。いい加減頭にきて「また最初からか、それならもう申し込みは取り消すから」と語気を荒げると急に「あー、この辺りですかね、場所が確認できたようです。次の手続きまで10日間程かかるのでまた電話ください」とのんびりとした返事。(メールとかでの連イメージ 3絡もないので)12日目に電話してみる、「那須町寺子〇 △△―△」と言う住所が登録されていないので、これから登録しますから暫くお待ちください」。約3週間後の電話では「住所登録がおわりました。工事個所の確認をしますのでお待ちください。」さらに3週間後電話すると「随分時間がかかってます。確認しますのでまた電話ください」。そしてまたまた1週間後「確認できましたので、工事日程の調整のため、また電話ください」・・・という具合。1手順毎に担当が変わり、その度に「本人確認は兎も角、“一戸建てですか?”・・・」が繰り返される。
 
「申し込むんじゃなかったなあ」と後悔頻りで、「もう我慢できない!! 今度電話でグズグズ言ったら申し込みを取り消そう」と思っていたところに「工事業者です」と工事日の3~4日前に、ヘルメット姿も凛々しく、人の良さそうな御仁が現れ、やっと「光」が現実のものとなった。ともあれ7月14日に目出度くも工事完了。即日ソフト業者にPCやプリンターなどの設定(無料)をして貰い、色々あったがやっと“真空管”から脱出した。朝のメールチェックもほんの数分。「迷惑メールやゴミ箱内の削除」もサクサクで、長年の“溜飲が下がった”感じ。この間にも初挑戦の「麦の収穫」など、何とも忙しい日々が続いていた。
 
イメージ 4昨年、「週一東京」から戻ると“一粒残らず無くなった”プラムも、数は少ないものの、大粒なものが立派に色付き、今年は目出度く念願の収穫を果たす。「元気の良い“ムサシ”がワンワン吠えていたためか、ハクビシンなども「出なかったらしい」と安堵しつつ、23日しかない収穫適期を逃すまいと収穫に勤しむ。近所では「イノシシが百合の根を・・・」「スイカがやられた」イメージ 5などと聞こえてくるたびに、「我が家にはムサシ&コロという強い味方がいるから大丈夫」と慢心するばかり。そんな折、玄関前の「試験栽培場」の枝豆が食べ頃を迎え、朝の散歩に出かける時「今日は枝豆を食べよう!!」。ところが戻ってみると・・・、イノシシらしき輩に食い荒らされてほぼ全滅状態。「“犬”の居ぬ間を狙っていた」かのように見事にやられてしまった。
 
その翌々日にはそろそろ収穫期を迎える「健太ガレージ脇」のトウモロコシのうイメージ 6ちの2本がヘシ折られ、幼い実が齧られている。こうなったら「ムサシにもっと活躍してもらおう」と、廃棄寸前だった犬小屋(かつてムサシも暮らしていた時期もイメージ 7あった)を引っ張り出し、トウモロコシ畑前に据え、夕ご飯を終えたムサシを繋いで“夜だけの番をさせる”ことに。3日ほどして(ムサシを信用しないわけではないが・・)「ちょっと早いが収穫してしまおうということで約60本を収穫してホッと胸を撫でおろす。
 
「髭が茶色からカラカラに黒ずむまで、もう少し熟れさせてから採ろう」と思っイメージ 12ていた、東雑木林脇の長芋のところのトウモロコシ。イメージ 8「健太ガレージ脇の収穫後、2週間遅れ位に採れるように」と苗を育てて植えたものだったが、健太ガレージ脇を収穫してから1週間くらいの時に、ふと様子を見に行ってギョッとする。張り巡らした防獣網をなぎ倒し、780本が全滅している。足跡からイノシシらしいが、「何もここまで徹底的にやることはないだろうに」と思うほどグシャグシャ。思い切り落ち込んで2日間程気が抜けてしまったような状態。
 
それでも何とか気を取り直して「アスパラのところの草を取ろう」と行ってみイメージ 9て、またまたギョッとする。アスパラの隣でやっと枝葉を伸ばし勢いづいてきた“サツマイモ”の根が掘り返され、145株が全滅。「何もこんな小さなうちに食べなくても・・」とまたまた気が抜けてしまう。散歩の折、燐家のZ氏が(何故かニコニコしながら)「イノシシにやられたりしていないか。うちでは20年も経つ“百合根”がやられた」と言うので「サツマイモまでやられてしまった」と言うと、「どうもこの辺に住処があるらしい。小さなカボチャの実までハクビシンらしきものにやられてしまったよ」とか言っている。これまで出会うたびに「うちには犬がいるから、イノシシも出ない」などと自慢げに話していたことが悔やまれること頻り。
 
ダメもとで「町役場」にメールして、町でのイノシシの被害状況や対応策を尋ねたら、3日後に「獣害駆除担当に連絡しました」との返事があったが、「定年後の“ヒマつぶし”が言っている戯言とばかり、結局何もしないんだろうな」などと変に懐疑的になる。那須に暮らしてみて「へぇー」と驚いたことは、「農機具屋さんの力は農家を超えるもの(「修理を頼んでも12ヶ月は放ったらかされる。この辺りの農家は殆ど言いなりになっているらしい)」、「〇菱系のディーラーなどは板金修理などの見積を頼んでも言を左右にするばかりで、とにかく預けろと言わんばかり(うるさい程催促したら1ヶ月後くらいに郵送されたが・・)」、「町役場などに苦イメージ 10情を言う者は“変り者”(都会から来た世間?知らず)だとの反応が見え隠れする(先日、行政が配布した断水のお報せに載っていた地図に我が家が載っていないので、「何故か」を問うたら、一応担当がやって来たが、「誤解です(何が誤解なのか全く分からず、あたかも言った方が悪いと言わんばかり)」、「アグリ・ケビンまで50mほど電気を引いてほしいと依頼したら、〇〇日に来ます、と言ったきり無の礫の電気屋(結局電気は引けないまま)」など、要は「無暗に?文句や小言を呈するな」ということらしいが、これまでの都会暮らしでは考えられない(健太だけが感じているかもしれないが・・)ことも少なくない。
 
何はともあれ「慢心していると痛い目に合う」のは何処に居しても同じこと。8月中旬に収穫を予定しているトウモロコシ約40本は、コンクリート床工事の際に使うイメージ 13メッシュ(m×2mに鉄筋を組んだもの)10数枚調達して、頑丈な杭を打ち込んで囲っておいたが、さーて、イノシシたちはどう出るか。最盛期を迎えているトマト(今年は甘味のある中玉のみにした)は見る度に食い散らかされいる(おそらくハクビシン!)イメージ 11(都合100本近く植えたので、食べきれない状態ではあるが)、防獣ランプを配するのみで、打つ手が見つからずにいる。それに「空梅雨の明けた直後から曇天&小雨の日が続き、「ノロノロ台風」が追い打ちをかけている。このままだと日照不足が大いに懸念されるものの、これまた打つ手はない。今年も相変わらず「自然の猛威」の前で唯々佇んでいる。

今年の(那須の)「梅雨」は完全に“空梅雨”。水源たる川の水も実に頼りない流れになってしまい、「自然流水」も毎日チェックしつつ、週に一度はポンプで水量を回復させ、吸い口をあれこれと移動させて最も吸い込みの良いと目される位置に据え直す。突然の雷雨があっても川の水量に及ぶほどの降りにはならず、シトシト降り続いても安定した水位の維持には程遠い状態。
 
イメージ 1毎朝コロ達の散歩が終わったその足で田んぼの水を確認しながら、池の鯉や金魚に餌をやる。随分慣れてきて、我が影を見ると?列をなして集まって来る。微かに光る魚影や素早く餌を食べた時の波と音以外、その姿を見ることは極めて少ないが無数の黒色の「黒魚??」が水中を跳ね回るように餌を漁っているようだ。まだ作り掛けだった池に少なくとも100数十匹放った「小赤」の中に混じっていた(フナに近い・)黒いもの(数匹)が繁殖したらしい。当初は「黒いのも良い」などと甘い考えでいたが、今となっては後悔する程。
 
池に引き入れている水の流れ具合も確認するのも日課となっているが、池も田も“ありがたくも、ほぼ自然流水で確保できている”。全国各地で“(線状降水帯にイメージ 2よる)記録的な大雨あるいは豪雨”で甚大な被害や避難勧告も相次いでいる中で、水不足を嘆くどころか、「このくらいで済むなら」と安堵すること頻り。
 
530日、昨年より半月遅れで植えたチンチイメージ 3クリン苗。水面にやっと顔をのぞかせた余りにも頼りない赤米も1カ月半を過ぎて、340cmにまで成長した。「今年はダメかもしれない・・」と一度ならず覚悟したものの、今度は「倒伏せずにタワワに実ってほしい」と切に思うようになった。それに「陸稲」の方も、頼りなかったものがそれなりに頼もしくなっている。
 
雑木林の土を運び入れて新たに設えた「第二陸稲場」は3年目に入り、山林に生える草から堆肥に混じっていた、明らかに“畑に生える草”に入れ替わったばかりイメージ 4か、これの成長が極めて著しく、「取っても取っても・・・」(気が付くと)これらの草が蔓延っている。
 
陸稲場の草取りをしながら、何時までも青々としている「麦」にやきもき。そもそも「6月中旬ころまでに麦を刈り取り、その後に“陸稲”を植えて・・・」と二毛作をイメージしていたが、麦の成熟が意外に遅く、結局、一月以上の間「麦と陸稲」が並ぶ結果となってしまった。何よりも困ったことは「小麦」が次々に倒伏してしまい、それもまだ青々としていること。「早く刈り取りしたいのに、まだか、まだか」の日々の中で、「刈った麦を干す場所はどうしようか」と思い始める。梅雨は「麦雨」とも称されるが、刈り取ったものは少なくとも1週間くらいは日に当てたいところながら全くの望み薄。稲や陸稲のように“ハゼ掛け”しても「乾くどころかかえって湿ってしまって逆効果かもしれない」ということで、麦の茎が茶色に染まるまでの間に、「何とか干し場を設えよう」などと思い立ってしまう。
 
以前から、アグリ・ケビン周りのデット・スペースに農具やら当面使わない資材などをいれておく小屋を作りたいと思っていたこともあり、何やかや思いをめぐらしているうちに、「麦を干し終えたら鍬などの農具を一括して収納できるようにしよイメージ 5う」などと欲張り始める。「干し場」なので、1日のうち1時間なりとも日が当たる場所となるとビニールハウスとの間1か所しかない。
 
ここにはニラやスイカ、スナップエンドウなどを作っているが、アグリケビンの南端との間には幅4.5m、川側2.5m、東側1.5m程の三角地が空いている。「よーし、ここに作ろう」ということで、 3角形に近い形をどう作るか”考えるものの、何せ小屋づくり自体が生まれて初めてのこととて、なイメージ 6かなか妙案もない。モタモタしては居られないので、とにかく礎石(以前貰ってきたフェンス用の沓石)をまずは1m×4mの長方形に設える。棒状の水平器を使ってはいるがそうそう上手く行くものでもなく「適当!!」に。
 
さらに川側の幅が2m程になる位置にもう一つ沓石を置いて(変形の)三角形にする。「何事も挑戦!! 人生は挑戦の連続なんだから」などと言い聞かせつつ、一昨年冬に切り出して辺りに雑然と積み上げてあった杉丸太の中から“柱用”として直径145cmのものを選び出して来て立ててみる(柱と言ってもその太さは根元側と梢側では2:1程も違うものばかり)。その上に4m余の丸太3本を取り付け、辺イメージ 7りに転がっている細めの丸太(柱にしたものの梢部分など)6本渡して、やっと骨組みが出来上がるのに、都合5日もかかってしまった。
 
気になっている麦は相変わらず茎部分を中心に青々としているばかりか、雨の度にドンドン倒伏して、ついにはイメージ 8恰も畳を敷いたような状態になってしまう。気ばかり焦ってもどうにもならず、とにかく干し場小屋を作ろうと波トタンなどを調達して屋根を葺く。さらに4mの雨樋を取り付けて目出度く小屋掛けが終了する。ところがその夜大雨が降り、アグリケビンと小屋の隙間から雨水が漏れ落ちることにやっイメージ 9と気づき、慌ててコーキング材(2)など調達して、「完成(6月23日)」するまでに都合で8日間を要してしまった。
 
 数日後、“ベッタリ”と倒れてしまった小麦を刈り始める。既にネズミなどにやられていたり、中には黴が生えているものさえ散見される。延べ2日間、刈って小束にしているうちに、「とても、干し場小屋に干しきれるものではない」ことに改めて気づき、取り急ぎ、陸稲同様にハゼ掛けにする。倒れていたためジットリと濡れてイメージ 10いるので、果たして少しでも乾燥するか否か覚束ないものの、括っては運んで掛ける。
 
翌日、トマトの南側の4作の小麦を刈る。こちらは比イメージ 11較的倒伏していないので、あきらかに実入りが違いズシリとまではいかずともそれなりの重さが心を躍らせる。小束にしたものを10数束ずつ担ぎ、干し場小屋に運んでハゼ掛けにする。なんと干し場小屋はこの4サク分で、ほぼいっぱいになってしまう。これでは小麦などの干し場とイメージ 12しては「あまりに小さすぎた」(まあ、農具小屋として、また草花や野菜の陰干しには使え.るが・・)
 
雨が降ったり、週一東京などで数日過ぎたが、“青々イメージ 13さ”がいつまでも続いている大麦を思い切って刈り取る。梅雨時ながら2日間程晴れ間が続いて比較的乾いているので、小束にしたまま畑に積み上げて置き、翌日脱穀機に掛ける。倒伏など考えようもないほど(小麦と較べて)背丈も半分以下。実入りも誠に頼イメージ 14りないものの、脱穀してみると「30kg米袋」に軽く2袋。概ね40kg収穫。その足でハゼ掛けした小麦を脱穀すイメージ 15る(7月8日)。倒伏したものはそうでなかったものと較べて半分程度の収穫。都合3袋半で60kg程の大収穫(ビギナーズラックかもしれない)? 製粉機を入手するなり、物置に転がっている石臼を復活させれば(ほぼ絶望的)、密かに夢見ていた「“自粉”で手打ちうどん」が実現しそうだ。
 
小麦も大麦も其々1kgの種を蒔いたのにこの違いは一体何なのかと不思議でならない。陽当たり、堆肥などの肥料、土の違いなど色々思い浮かべるものの、やはり「地力」の違い(土壌自体の性能)としか考えられない。そういえば大麦のところはこれまで何を作ってもチンチクリンでモノにならなかったことを思い出す。堆肥などの肥料も他より多めに鋤き込んでいるが、赤土交じりで水捌けももう一歩なのかもしれない。
 
小麦の後は、“倒伏するということは「カリ分」が多すぎるかもしれない”ということでいずれも全く撒かずに耕し(7月9日)、ハウスで伸び放題になっていた茄子やピーマンイメージ 16を植え、さらに、「播種時期を逸している」大豆やピーナッツを「ダメ元」で蒔く。
 
一方、大麦を刈ったあとには(脱穀して残った)麦ワラの他、肥料もたっぷり撒き、ロータリー掛けをしておいたものの、「地力が弱いところ」なので、肥料のいらない“()蕎麦”を蒔いたらどうだろうか?と思いつく。麦に続いてこれも初挑戦となるものの、ひょっとすると「肥料過多で実が付かないかもしれない」のでこちらも「ダメ元」となる。
 
小屋づくりや麦刈り、脱穀などに感けているうちに畑は「草茫々」。都合3日間は陸稲など畑の中の草取りに没頭。午後になると俄かに掻き曇り、雨が降ったり蒸し蒸したりと気が滅入るような日々。その間にさらに茫々になった花壇や通路の草取り&草刈りに取り掛かろうとしたところで「梅雨明け」。ところが、『梅雨明け10日』とは程遠く、ここ数日どんよりと曇り、今日(7月25日)は一日中小雨もぱらつき、「那須はまだ梅雨明けしていない」のかと思うほど。

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