ポケットWiFiでのメールやWebの遅々とした「真空管PC」に付き合って早3年。原野の開墾などに追われる毎日の中で、「コロ達の散歩と朝食」、序に、我がイメージ 1(貧しい)朝食を済ませてから「せめてメールだけは・・・」と、気が急くのを抑えながら平均30分。時には結局開かないまま諦めることも。やっとメールをチェックして「いざ畑へ(開かず仕舞いの時は自棄糞気味に)」なんて言う毎日(冬の間は腰を据えてからかっていたが・・)
 
「あれもこれも」で頭の中がいっぱいだった今年のゴールデンウィークの頃、ふと目にした「工事代無料」の広告。事務手数料3000円程とこれまでの料金に毎月+1000円で毎朝のイライラが解消されるなら・・・と思い切って「ド〇モ光」を電話で申し込む。電話の度に「本人確認」とかで長々と時間を取られるばかりか、担当窓口の対イメージ 2応は如何にも「元役人」。最初の電話では「住まいの確認」と称して、Google mapで確認するとかで延々と我が家のありかを聞かれ、挙句の果てに「Googleで確認できないと工事は出来ませんから・・」。「あのね、実際にここで暮らしているだよ。何がGoogleだよ、兎に角もう一度調べ直して連絡を・・」と電話を切ったのは1時間以上も過ぎた時。
 
後日、「上司」と名乗る御仁から電話が来て、「えーと那須高原SAから出て、それからどう行くんですか?」とまたまた最初から説明を求められる。いい加減頭にきて「また最初からか、それならもう申し込みは取り消すから」と語気を荒げると急に「あー、この辺りですかね、場所が確認できたようです。次の手続きまで10日間程かかるのでまた電話ください」とのんびりとした返事。(メールとかでの連イメージ 3絡もないので)12日目に電話してみる、「那須町寺子〇 △△―△」と言う住所が登録されていないので、これから登録しますから暫くお待ちください」。約3週間後の電話では「住所登録がおわりました。工事個所の確認をしますのでお待ちください。」さらに3週間後電話すると「随分時間がかかってます。確認しますのでまた電話ください」。そしてまたまた1週間後「確認できましたので、工事日程の調整のため、また電話ください」・・・という具合。1手順毎に担当が変わり、その度に「本人確認は兎も角、“一戸建てですか?”・・・」が繰り返される。
 
「申し込むんじゃなかったなあ」と後悔頻りで、「もう我慢できない!! 今度電話でグズグズ言ったら申し込みを取り消そう」と思っていたところに「工事業者です」と工事日の3~4日前に、ヘルメット姿も凛々しく、人の良さそうな御仁が現れ、やっと「光」が現実のものとなった。ともあれ7月14日に目出度くも工事完了。即日ソフト業者にPCやプリンターなどの設定(無料)をして貰い、色々あったがやっと“真空管”から脱出した。朝のメールチェックもほんの数分。「迷惑メールやゴミ箱内の削除」もサクサクで、長年の“溜飲が下がった”感じ。この間にも初挑戦の「麦の収穫」など、何とも忙しい日々が続いていた。
 
イメージ 4昨年、「週一東京」から戻ると“一粒残らず無くなった”プラムも、数は少ないものの、大粒なものが立派に色付き、今年は目出度く念願の収穫を果たす。「元気の良い“ムサシ”がワンワン吠えていたためか、ハクビシンなども「出なかったらしい」と安堵しつつ、23日しかない収穫適期を逃すまいと収穫に勤しむ。近所では「イノシシが百合の根を・・・」「スイカがやられた」イメージ 5などと聞こえてくるたびに、「我が家にはムサシ&コロという強い味方がいるから大丈夫」と慢心するばかり。そんな折、玄関前の「試験栽培場」の枝豆が食べ頃を迎え、朝の散歩に出かける時「今日は枝豆を食べよう!!」。ところが戻ってみると・・・、イノシシらしき輩に食い荒らされてほぼ全滅状態。「“犬”の居ぬ間を狙っていた」かのように見事にやられてしまった。
 
その翌々日にはそろそろ収穫期を迎える「健太ガレージ脇」のトウモロコシのうイメージ 6ちの2本がヘシ折られ、幼い実が齧られている。こうなったら「ムサシにもっと活躍してもらおう」と、廃棄寸前だった犬小屋(かつてムサシも暮らしていた時期もイメージ 7あった)を引っ張り出し、トウモロコシ畑前に据え、夕ご飯を終えたムサシを繋いで“夜だけの番をさせる”ことに。3日ほどして(ムサシを信用しないわけではないが・・)「ちょっと早いが収穫してしまおうということで約60本を収穫してホッと胸を撫でおろす。
 
「髭が茶色からカラカラに黒ずむまで、もう少し熟れさせてから採ろう」と思っイメージ 12ていた、東雑木林脇の長芋のところのトウモロコシ。イメージ 8「健太ガレージ脇の収穫後、2週間遅れ位に採れるように」と苗を育てて植えたものだったが、健太ガレージ脇を収穫してから1週間くらいの時に、ふと様子を見に行ってギョッとする。張り巡らした防獣網をなぎ倒し、780本が全滅している。足跡からイノシシらしいが、「何もここまで徹底的にやることはないだろうに」と思うほどグシャグシャ。思い切り落ち込んで2日間程気が抜けてしまったような状態。
 
それでも何とか気を取り直して「アスパラのところの草を取ろう」と行ってみイメージ 9て、またまたギョッとする。アスパラの隣でやっと枝葉を伸ばし勢いづいてきた“サツマイモ”の根が掘り返され、145株が全滅。「何もこんな小さなうちに食べなくても・・」とまたまた気が抜けてしまう。散歩の折、燐家のZ氏が(何故かニコニコしながら)「イノシシにやられたりしていないか。うちでは20年も経つ“百合根”がやられた」と言うので「サツマイモまでやられてしまった」と言うと、「どうもこの辺に住処があるらしい。小さなカボチャの実までハクビシンらしきものにやられてしまったよ」とか言っている。これまで出会うたびに「うちには犬がいるから、イノシシも出ない」などと自慢げに話していたことが悔やまれること頻り。
 
ダメもとで「町役場」にメールして、町でのイノシシの被害状況や対応策を尋ねたら、3日後に「獣害駆除担当に連絡しました」との返事があったが、「定年後の“ヒマつぶし”が言っている戯言とばかり、結局何もしないんだろうな」などと変に懐疑的になる。那須に暮らしてみて「へぇー」と驚いたことは、「農機具屋さんの力は農家を超えるもの(「修理を頼んでも12ヶ月は放ったらかされる。この辺りの農家は殆ど言いなりになっているらしい)」、「〇菱系のディーラーなどは板金修理などの見積を頼んでも言を左右にするばかりで、とにかく預けろと言わんばかり(うるさい程催促したら1ヶ月後くらいに郵送されたが・・)」、「町役場などに苦イメージ 10情を言う者は“変り者”(都会から来た世間?知らず)だとの反応が見え隠れする(先日、行政が配布した断水のお報せに載っていた地図に我が家が載っていないので、「何故か」を問うたら、一応担当がやって来たが、「誤解です(何が誤解なのか全く分からず、あたかも言った方が悪いと言わんばかり)」、「アグリ・ケビンまで50mほど電気を引いてほしいと依頼したら、〇〇日に来ます、と言ったきり無の礫の電気屋(結局電気は引けないまま)」など、要は「無暗に?文句や小言を呈するな」ということらしいが、これまでの都会暮らしでは考えられない(健太だけが感じているかもしれないが・・)ことも少なくない。
 
何はともあれ「慢心していると痛い目に合う」のは何処に居しても同じこと。8月中旬に収穫を予定しているトウモロコシ約40本は、コンクリート床工事の際に使うイメージ 13メッシュ(m×2mに鉄筋を組んだもの)10数枚調達して、頑丈な杭を打ち込んで囲っておいたが、さーて、イノシシたちはどう出るか。最盛期を迎えているトマト(今年は甘味のある中玉のみにした)は見る度に食い散らかされいる(おそらくハクビシン!)イメージ 11(都合100本近く植えたので、食べきれない状態ではあるが)、防獣ランプを配するのみで、打つ手が見つからずにいる。それに「空梅雨の明けた直後から曇天&小雨の日が続き、「ノロノロ台風」が追い打ちをかけている。このままだと日照不足が大いに懸念されるものの、これまた打つ手はない。今年も相変わらず「自然の猛威」の前で唯々佇んでいる。