池を作ろうと考えてからもう2年になる。もともと我が原野の中ほどに大きな溝があり、かつてここに川が流れていたようで石や粘土質の土の宝庫?。入手する前から時々藪を刈り払ったりしている時、ここが湿地であることに気付き、ここをどう活用するか大きな課題であった。
「健太4号」を我が家に迎え入れ、2年前の正月休みの最終日にホンの3㎡程を掘る。その時は水をどう確保するか全く目途が立たないまま、気まぐれにやったこと。ところが掘り出してみると少しずつ水が溜まる。嬉々として水の溜まるのを眺めていたことを昨日のように思い出す。そして翌週はすっかり凍りついていて何となく気が削がれてしまった。その後真冬の作業の一項目に入り、気が向くまま掘り進めてきたが、約7メートル×3メートル程ののところで、生後40数年の健太4号の老体が倒れ、そのまま修理不能に陥ってからは池作りから遠退いていた。
“トッチー”の勧めで新たに2tのバックホーを入手して新健太4号が登場。畑づくりの主役となって活躍。そして畑づくりが一段落し、オタマジャクシがカエルに成長したこの6月下旬頃から再び池作りに取り組んできた。7月中旬には全体の3分の1程が形になる。
畑の境界や石垣に多くの石を使ってしまったので、大きく土を掘り大き目の石を掘り出しては淵部分に据えていく。健太4号で抱えて、思っているところに、思っている角度と深さに下すのは至難の業。
水が無ければ微妙な調整なり、見た目よくできるが、それがままならないので、ほぼぶっつけ本番。健太4号が悲鳴を上げそうな大きな石も苦心惨憺しながら何とか形にしていく。
もともと湿地である上に梅雨時で足元がどうにもならない。健太4号の足(キャタピラー)が完全に埋まる程ながら、ちゃんと前、後ろに進むがどうにも作業し難く、翌朝はその大きな轍にたっぷりと水が溜まっている。
梅雨が明けたのを機に再び作業に入る。細長い池の直径を倍増するため、大量の土砂を移動するのにとても時間がかかる。それに手に負えない巨石に出くわすと、それを避けるように設計を変更して、さらに全体が広がってしまう。
中ほどの小島部分より北側は水が溜まっていないので健太4号で東側の土手をカボチャや冬瓜の蔓に気を付けながら崩しつつ、土砂を除けていく。
少し深めに掘り進むとまたまた水が湧き出して作業が滞る。ところが晴れ間が続くと水溜まりは消え、池の水さえ底をつきそうなくらい。水漏れにどう対処するか、少しながら湧き出す水をどう池に取り込むか、難題が気力を押さえつける。
とにかく形だけでも・・・と作業。写真はこの29日の様子。手前が湧き出した水溜り。右に健太4号のバケットが見え隠れしている。淵の石は概ね直径5~60cmが中心。石の先にトマトやインゲンが実っている。大石の不足、水漏れと湧き水、これからどう展開するか。今日も良い天気!!