彼岸の中日を過ぎたが、「暑さ寒さも彼岸まで」とはいかず、今週初めからは半袖では寒い程(室内18℃)。梅雨時に無暗に照ったり、梅雨明け以降に降り続いたりで“もう、たくさん!”。1月以上も愚図つき土砂降りもしばしば。折角実って充実期に入った陸稲も次々に倒伏してしまい、収量減は免れ得ない状態。
コロ&ムサシ親子も雨の日は小屋に入ってジッとしているばかりで、散歩もままならないことが多い(雨の日はコロが外に出たがらない)。ベランダ奥にある小屋まであと2~3mのところまで行くと、ムサシが勢いよく飛び出して来て、柵に両手を掛けながらお尻ごと尻尾を振っているが雨に濡れて震えている。きっとムサシにとっては雨も何も関係ないことらしい。
自然の為せることとて“諦めざるを得ない”ことではあるが、どうにも気が滅入る。この夏はこの“自然の為せる・・・”が多く、無力感を強く感じてしまっている。春先の「ネズミ」や「鳥達」のハウス内攻撃、そして播種、苗植え時の干ばつ、定植後の“根切り虫(夜盗虫)”や青虫の襲来と、特に青物類は散々な状態。
「今年は夏に入ったらすぐに食べられるように」と張り切って蒔いたトウモロコシも実が入ると直ぐに獣(ハクビシンやウサギを想定)に悉く食べ尽くされる。それに「ヤッター」と歓喜した“プラムやソルダム、サクランボや桃”などの果樹も悉くやられる。昨年“これでもか”と言うほどの出来だったトマトも虫や病気などで散々な結果となった。
中でも、トウモロコシは7月から9月にかけて順次収穫できるように播種時期をずらして4回(各回70~80粒)蒔いた。7月中旬、そして8月上旬に其々収穫期を迎えた分は、防獣ネットと防鳥テープを張り巡らしたにもかかわらず、実が入り始めると夜毎に襲われ、人間が食べられたのは彼らの食べ残した“寸足らずもの、虫食いのもの”など数本。
8月下旬から9月上旬に収穫を狙ったものについては、「今度こそ!!」と防獣ネットと防鳥ネットで全体をすっぽりと包み込み、その周りには新たに調達した「トラップ(通称:トラバサミ)」3個をセット。さらに防獣ライトも都合3本にして、万全を期した。何やかや合わせると結構なモノ入り(1万円超)だったが、半分“意地”になっていた感じ。
こうなれば獣も、手も足も出ないだろうと思っていたところ、重さ約2kgの重りに括ってあったトラップうちの一つが池寄りに2m程移動していた(当然、鋏は閉じていた)ので、少なくとも「敵が出没してワナに掛かった」ことは確か。ところが、空梅雨のせいか実入りが芳しくなく、縦に半分だけ10m程の丈で実が入ったもの(要はチンチクリン)や、まあまあの形になっていたものの皮を剥くとしっかりと虫が食べ散らかしていたもの、ほんの7~8㎝の長さで直径3~4cmの未熟なものなど通常の(20数cm前後)トウモロコシとは似ても似つかないものばかり。こんなものでも何とか10本ほどが“食べられた”だけ。
9月中・下旬に収穫を目指しているモノは、今穂が出て盛んに花粉を放っているところながら、背丈が通常の半分から3分の2程度で、昨今の日照不足もあって「どうにも期待できない」状態。今年のトウモロコシ作りは、池と東側の雑木林の間の畑を中心に蒔いたもの(昨年のところは青大豆や小豆などを撒いた)だが、ここでの陽の当たり具合いも大いに影響しているのかも知れない。結局、今年はトウモロコシとは「縁がなかったようだ」と思い知らされているところ。
3年前から“棚作り”しているカボチャもほぼ順調に育ったものの、雨模様についつい億劫になって、平年より半月ほど収穫が遅れしまったが、ソボ降る雨の中収穫し、棚を分解撤去したのは8月末。「栗都」というホクホクながら甘みは控え目のカボチャ8本、それに“飾りカボチャ”と言うだけで写真も付いていなかったもの8本に生ったものを収穫するとそれぞれ1輪車に1台ほど。飾りカボチャは例年通り玄関に並べ、ハロウィン気分を醸そうと言う魂胆。栗都の方はコンテナ2つ入れて、「アグリ・ケビン」のジャガイモの隣に保管したものの、こちらの方は3日もしないうちに3分の1程度のものに白い黴が出てきてしまい(原因不明)、慌てて、風通しの良いところに移したものの気が抜けない。
ここ1ヶ月余の空模様で、最も顕著な影響を受けているのは、当然のことながら「水」。開いたばかりで水持ちが極めて悪い田んぼも毎日のように降る雨がじわじわと流れ込み、いつも溢れて通路などが水浸し。給水を担っていたポンプも不要となり、自然流に切り替えたのは8月末のこと。
ポンプアップにしても自然流にしても、川の増水&濁りで度々止水してしまう。特に自然流の場合、川の水位、ゴミや泥などの混じり具合、水勢など様々な条件が常に影響し、土砂降りが1~2時間続いた後やシトシトながらも長々と降り続いた翌日は“必ず”と言ってよい程水が止まる。その度に川に入って吸口周りのゴミなどの撤去や位置調整などを余儀なくされる。ここ一月はほぼ1日置き位の頻度で川に入る羽目に陥っている。
ポンプから自然流に切り換えた方は、一度水が止まると120mポリパイの這わせ方(上がり下がりが大きい)からか再度出水口から呼び水を入れないと流れてくれない。その度にエンジンポンプを回すのでちょっと面倒くさい感もなくはない。当初から自然流で引いた方は、大水が続くとポリパイ自体が流される危険性は伴うものの、吸い口の掃除なり調整をすると結構な勢いで吸いこみが復活する。
いずれの吸口にも金網を丸めたモノを付け、ゴミなどの詰まりを防いでいるが、濁流となった時は特に泥や微細な小石などが入り口を埋め尽くしていることが多い。水の量が半端ないことが多いので最低半日は様子を見てから川に入るが、この3~4日は大水が続いているため、田んぼに入る際に使う足の付け根までカバーする長靴(のオバケ)のようなものを付けて入り込み、手の方も肩まで水に浸かってを繰り返している。
自然流がストップしても池の水は常に淵からあふれ出しているような状態で、折角「上手く行った」と思っていた排水のための“暗渠”も効を奏しきれず、「健太ガレージ」前には大きな水溜りができて久しい。
池の満水越えのためが通路や畑の窪んだところには水溜まりが絶えず、雨が止んだとしても少なくとも半日は畑に入るのも至難なこととなる。そんな中、雨の上がり具合を見計らって、堆肥を撒き、ロータリー掛けしてやっと秋蒔きの大根(4種)、野沢菜、高菜、杓子菜(二貫目体菜)などを蒔く。順調に芽が出たもの、強い雨に打たれる上に日照不足でヒョロヒョロ状態。早くお天道様に頑張ってもらいたいと願うばかりの毎日。岩戸をコジ開けて天照大神を登場させるにはどうしたらいいんだろうかなどとあらぬことを考えつつも、「自然には勝てないので、諦めるしかないか」な。