10月末から急に寒くなってきてしまい、寒さに慣れていないのか“コロ”は震えっ放し。特に朝は遠目で震えているのが分かるほど。まさか!と思っていた“ムサシ”も時々震えている。「何とかならないか」と以前買っておいたドックウエアを引っ張り出して着せてみる。素直に前足を通し、不思議そうな顔?をしつつも、どうにも窮屈らしく盛んに身震いをしている。ムサシは訳が分からないまま相変わらずハシャイでいるが何処かしらぎこちない動き。「暖かいはず」と思っていたが、相変わらずコロはブルブルと小刻みながら震えている。
どうにも気になるので、10日AMにムサシのワクチン接種(2回目、@6500円)の序でにコロも診察してもらう。体重測定から始まる診察でムサシ6.25kg、コロ12.15kg。ムサシは生後3か月でコロの丁度半分の体重になった。“震え”は「不整脈があると出やすい」とのことであったが「まず心配ないでしょう」との診断。ひとまず安心。
ここのところの寒さを一時的に石油ストーブ(これが誠に頼りない)などで凌ぎながら「我慢」しているものの、どうしても身動きが緩慢になり、活動域が狭くなる。それでさらに「寒い!」と身が縮むという悪循環に陥る。「まだまだ本格的な寒さには至らないんだから、このくらいは我慢できなくてどうする!」と自らを奮い立たせ、「そのうち体が慣れてくるさ」と高を括りながら、作業着に着替えてウロウロ。
定住以来2年余の間、畑を開いたり池を造成したりするのが精一杯で手が出し切れなかった花壇周りのプロムナードやベランダ下の庭造りなどにやっと手が回り始めたこの頃。「あれをこうして、ああして・・」と思いばかりが空回りしている。そのうち、「健太ガレージ前」や「アグリ・ケビン前」に敷いた砂利も知らず知らずの間に土に潜ってしまって凸凹しているのが気になり始めてくる。「まずはこれから始めようか」と思いつつも「砂利の手配」などに手をこまねいているばかり。
そういえば、9月中旬に突然変な業者が「家周りの除染をしませんか?」とやって来た。何でも町から補助金が出るとかで、その範囲での工事なので実質的には負担がないらしく「見積もりは30万円近くなるが、補助金20万円のみで仕上げます」という訳の分かったような分からないような話。
「ふーん。じゃやってみるか」と気軽に対応したものの、確か「10月上旬に工事に入る」とか言っていたのを思い出す。「補助金行政の裏で難なく儲けている悪徳業者か」と思い始め、役場に“断り”の電話でもしようと思っていた矢先、「来週(10月最終週)初めに、工事に入っていいですか?」との連絡。「役場に“断り”の電話しましたか?」などとも言い出す。「いい加減過ぎないか」と語気を荒げつつも「とにかくやるならちゃんとやって」。
除染と言っても、震災後1年くらいの時に「国の事業」で庭先の土砂撤去や庭木の刈り込みなどをした。その時も「基準よりも“ちょっと”高いくらいかなー」という程度だったが、「とにかく高い値であることは確かなので問題ありません」とこれまた訳の分からないような分かったような話だった。測定も工事業者がするので、ホントかどうか(後日、役場から測定器を借りてきて計ってみると、通路や雑木林内や川沿いなど除染しなかったところでも基準値以下だった)。今回も工事前・後の測定をしたかどうかさえ定かではない。
ともあれ、玄関周りからローバーポートまで除草し、新たに砂利を敷いてランマ掛けすることになったので、この機会にベランダ下の庭造りなどを始める。畑から出た石や川岸に転がっていた石を運び、買ったまま放置してあった御影灯籠など配すると曲がりなりにも「日本庭園モドキ」になっていく。まだ、未完成ながらこれまで蔓延る雑草を取るのが精一杯だったところが見違えるようになる。
真ん中にBBQコンロがあるローバーポート前の駐車スペースに積み上げてあったレンガ4~500個を使って、花壇周りのプロムナード作りにも着手する。健太4号の力を借りて、大きな石も運び、俄か庭師になってあれやこれやと手探りで進めるが、なかなか思うようにはいかない。
石運びの合間ながら、気になってしょうがない大豆や小豆を収穫したり、収穫後に空いたところや陸稲を刈った後に堆肥を運び、これまで冬の間は放置しておかざるを得なかった畑に初めて「冬越しの作物(麦)や緑肥となるレンゲなどを蒔く」。農家向けの業者から取り寄せた種には「作り方」などの説明書きもなく、動きのママならないネットからやっと収集した乏しい情報を拡大解釈しながら、これまた手探りでの作業が続く。
麦は陸稲の種籾ともに、その時在庫していた「大麦(ファイバースノー)」を序でに発注したもので、後から考えてみると「小麦」にすべきだったと後悔。夏の終わりごろ“予約受付”のメールが届いたので「うどん用の小麦(農林61号)」を発注。その際「出来たらこの秋に播種したい」とコメントを入れておいたら、10月半ば過ぎに到着。
思いつきで頼んだ2種の麦の種(それぞれ1kg)。どのくらいの量を蒔いたらいいのかさえ分からないまま、空いた畑を起こして蒔いたが、それぞれ3~400g残ってしまった。自己流の極みの種蒔きで、果たして芽が出るかどうか、そして、何故か夢見てしまっている“麦踏み”ができるかどうか。「まあー、今年は試験的に・・」と今から言い訳をしている始末。
一方レンゲの方は、第二陸稲場と大豆・小豆を刈り取った後に蒔くことにして耕したが、少ない種を薄―く薄く蒔いて何とか足らした格好(日陰気味のところなので麦は無理かなということで)。果たしてどうなることやら。こちらもとにかく「やってみる」という気持ちで後は“運を天に任せる”のみ。
工事は若者5人、監督役らしきオジサン、それに営業のオヤジの7人。ユンボやランマ、ダンプカーなど駆使して朝8時から始まり、3時過ぎには終わる。当然のことながら、2~3年前に自力で工事した時に比べると、出来栄えも良く、隅々までキチンと処理されている。とは言え、どこか素人臭いのも否めない。監督と思しきオジサンは庭木の剪定も熟していたが、これもやはり素人仕事に近い。いったい何者だったんだろうか?
その後、砂利(6㎥)を入手して、健太ガレージとアグリ・ケビン前に敷き込み、ランマで固める。久しく思い描くばかりだった「平坦でかつ見栄えのする、使い勝手の良い場所」が確保できたようだ。
一段落後暫くして、なかなか色づかない「赤米」を(まだまだ青いままだが)無理やり刈り取り取ってハゼ掛けしたのは10日PM。その後地にも麦を蒔こうかと目論んでいるものの、昨夜からの雨がたっぷり溜まってしまっている。春からあれほど苦しんだ「保水」、今は「排水」にもう一工夫しないといけなくなった。「やらなければならないこと」は尽きない。
今、畑は(田んぼを除いて)満杯。若干でも空いているところを探して、ホウレンソウなどを蒔くのがやっとの状態。「出来たら穀物にもっと力を入れたい」との思いから、作付け転換を図るための一里塚となればと思うばかり。いずれにしても開墾して畑を開いたり、池を作ったりと言った時間の流れから“質の追及”へと大きく転換し始めたが故のこと。「那須暮らし第二期」が具体的に動き始めたとも言える。
色付いた葉が散り始め、一瞬の秋が通り過ぎるとともに冬がやってくる。そして「Utopia・Kenta」づくりもいよいよ本格化していく(といいな!)。